電子マネーの普及に必要なもの2007/06/15 13:35

専用の読み取り機にかざすだけで、買い物の代金や支払いができる電子マネーが急速に普及しています。

利用できる場所も日に日に増えていて、電子マネーで支払いできる局面も、日常生活において多くなってきました。

ところが、電子マネーの種類が多くなった反面、それが本格普及の妨げになっている面もあります。

ほとんどの電子マネーは Felica を採用しているので、基本的に読み取り機は共有できるはず。しかし使える状態であるにもかかわらず、店舗には端末がいくつもおいてあるのが現状だったりします。それはなぜかというと、メーカーが自社の方式に抱え込みたいという思惑があるからなんです。

もう一つの問題が、カードごとの仕様が統一されていない点です。例えばNTTドコモが発行する携帯クレジットの「iD」では1回の決済額が原則1万円を超える場合は、暗証番号の入力が必要です。一方で、JCBの「QuicPay(クイックペイ)」は2万円異常だとエラーになってりまうなど、限度額の設定が異なります。

利用者側の本音を言えば、プリペイド、ポストペイ方式でそれぞれ1枚あれば十分だし、還元されるポイントやマイレージが分散するのは望まないので、これほどまでに多くの規格は必要ありません。

つまり、電子マネーの普及に必要なのは、読み取り端末の統合と店舗の運用を容易にするオペレーションの簡素化です。

数年後に電子マネーの規格が残っているのか、興味深く見守っていこうと思います。


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